フィッシングコラム

オカッパリのラインは何ポンド?絶対に太いラインを使うべき理由

陸っぱりで太い糸を使うべき理由

これまでも太い糸を使いなさい、20ポンドは当たり前。16ポンドだったら細い部類ですよと言い続けてきましたが、10年以上経ってますます糸は細くなる一方です。「糸を太くしろ」に対して反論する人もいますよね。「プロは細い糸を使っている」これと「太い糸は釣れない」ほぼこのどちらかです。たまに「道具がよくなったから」という人もいますが、道具がよくなったなら、ますます糸が太ければ魚を逃さずに済むでしょう?どうして妙なところで魚が釣りにくくなるようにしてしまうのか、サッパリわかりません。

 

細い糸については、ボートから投げるオープンウォーターでの釣りしかしないならそれでもいいのかもしれません。ファイトの条件が圧倒的に有利になるので、そこまで太い糸でなくともいいからです。また、太い糸だと釣れない、目立つと釣れないなら、25ポンドで蛍光イエローだの、オレンジ、ピンクのラインを使う私に魚は掛からないはずです。しかし、普通に釣れています。なんなら……挑発になるのでこれ以上はいいませんけれども、はっきりいって魚は4ポンドでもでも見えてます。細くする努力は無駄です。かつてエコギアの極小ワームに1.5gのジグヘッドをつけてブルーギル相手に池原で試していたところ、しつこいくらいに弱いアタリがあるので覗き込んでみますと、ギルが4ポンドラインをつついている。大増水した池原で10m近くまで目視できる状況ですから、途中のラインもおおよそ見えます。その後もスモーククリアのラインをつっつかれたり、コイが避けていったり。連中は細くても見えてるわけです。野生の動物ですからね。0.5ポンドなんて糸にするなら知りませんが(バス用のナイロンであるかすらわかりませんが)、細くすれば釣れるというのは完全な間違い。むしろラインブレイクの恐れから攻めきれなくなってポイントから離れ、ますます釣れなくなるだけです。

【蛇足】
じゃあなんで4ポンドなんて持っていったんだっていわれたら、若気のいたりで日本記録取ってやろうと思ったわけです。池原は10m超のスーパークリアですから、オープンウォーターな場所ならストラクチャーやカバーの状況がすべて見えます。しかも、よほど大きなストラクチャーでもない限り池原、七色では魚をあまりストックしません。連中はスクールでグルグルまわりながら目で見てエサを追うんです。だからストラクチャーを叩く理由がそもそもない。ということは、根ズレ、根掛かりを恐れる必要がないうえに、完全なサイトフィッシングです。食うのも見えるので飲まれる心配も低い。で、掛けたら沖へ走るか魚を追っかけてタモ網で掬っちまおうとこういう下心を持って行ったんです。結果は当然、いうまでもないですね。記録保持者が私になってないですもんね。

 

オカッパリという釣りがボートの釣りとどう違うか考える

岸からルアーを投げると、手前にくるほど通常は水深が浅くなります。ボートは沖から岸を叩くので、逆に深くなる。これはわかりますよね? また、魚は岸のストラクチャーやカバーにつくのですから、岸からの釣りなら、岸際に向かって投げることになります。ということは、延々シャローを引くことになります。この間、ワームなどを引っ張ってきたらどうなります? ずっとラインが着底していることになるでしょう? 根ズレしっぱなしです。ボートならワームが付いている付近1mくらいしか根ズレしないところが、オカッパリだと延々何メートルも根ズレのリスクを負うわけです。また、オカッパリはボートより遠投しがちです。遠投するということは、ガイドと擦れるということです。擦れればどうなるか。フロロなんかを使ったことがあればすぐにわかりますよね。

 

これだけオカッパリはラインを痛めやすいのに、どうしてラインを細くするのでしょうか。環境的にもお財布的にもいいことはありません。釣具屋にとってはありがたいかもしれませんが。

 

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コメント

    • えいたん
    • 2023年 10月 16日

    本当にそれですね。
    細いラインは飛距離くらいしかメリットを感じられず、ベイトならそれすらもクリアしますからね。

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