夏から秋にかけてトップウォーターがおもしろい時期になりますが、トップウォータで遊んでみたいけれど、専用ロッドを買うのは初めてでよくわからないという方のために簡単な選び方をご紹介します。
トップウォーターロッドの選び方(早見表)
使用するルアーの重さに応じてロッドを選ぶのが原則です。ここにそのルアーの特性にあわせたロッドアクション(テーパー)を選択することになります。
トップウォータールアーの種類とテーパーについて
基本的には完全に水面に浮いているもの、ザラスプークのような水平浮きタイプはスローなテーパーのロッドの方が扱いやすくなります。これはファストテーパーではルアーが敏感に動きすぎ、上手く扱えない状況が出てくるため。また、スローな方が魚がルアーにアタックした際、アワセが早過ぎるという状況が減ります。テーパーが根元にある分、ロッドが自動的にルアーを送り込み、アワセが遅れてジャストフッキングになるという寸法です。アワセに自信がない方は特にスローテーパーを選ばれるといいかもしれません。
→水面に水平に浮くトップウォータープラグはスローテーパー
次に、少し潜るタイプのものや巻物系。こちらはレギュラーテーパーがいいでしょう。代表的なものはシャロークランク、チャガー、バズベイト、スイムベイト、スピナーベイトの表層引きなどです。これらは巻くという作業がファストでは重く感じ、スローではアワセの際に送り込み過ぎる傾向が出てくることから、レギュラー気味の方が便利に扱えます。特にワイヤーベイトはアシやスティック周りを厳しく攻める釣りが増えますから、ファストではハリがあり過ぎて向こうアワセのようになるため簡単に根掛かりし、スローではこれらカバーに魚が逃げ込もうとするのを瞬間的に止められない可能性が出てきます。以上から、これらはレギュラーテーパーがオススメです。
→潜るもの、ワイヤーベイトはレギュラーテーパー
また、細やかにアクションをつけたい場合、特にトップウォーターのように扱うシャローミノーなどは上記のテーパーでは動きが鈍く、どうにも思いどおりにいかないという方もおられるかと存じます。その場合はファストテーパーのショートロッドがオススメです。ポイントはロッドの長さを身長と同じくらいか、プラス15cm以内に収めること。それ以上になると片手で投げることもロッドアクションも大変で、自分で細かく操作して食わせる釣りが継続できません。
初めてのトップウォーターロッドにこの一本
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1652Rシリーズは幅広いルアーに対応したトップウォーター以外も操れるバーサタイルロッドです。バスゲームをはじめて5年以内の方、ミドルクラス以上のロッドや専用ロッドを買われるのがはじめてという方にはこのあたりのなんでもできるバーサタイルロッドを選ぶのがいいでしょう。
本来であれば、このルアーにはこのロッドといったように一問一答形式であるのが理想ですが、トッププロでもない限りそんな装備で釣りに出ることはできません。また、幅広いルアーに対応している高品位なロッドを一本持っていると、そのロッドにとって苦手なことがなんとなくわかってまいります。その不満点に気づいたら、不満を解消できるロッドを探せばいいわけです。いきなりお店に行ってトップウォーター専用ロッドをください!といえば、向こうが売りたいものを出してこられるのが道理というもの。体格、経験、知識、技術……人それぞれなのに、ナントカプロ推薦!とかいうロッドを勧められてしまう。これでは大多数の釣り人にとって、不幸な未来しか見えません。回りくどいようですが、色々できるタイプのトップウォーターロッドを用意し、ここから買い足していくのが一番失敗がありません。もちろん、トップウォーター以外のロッドを選ぶ際にも、これらのロッドを基準に不満点を探していくと間違いないでしょう。
みなさんのロッド選びが成功されますことをご祈念申し上げます。
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