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ワームに塩は必要か?

ワームに塩は常識のように語られますし、今や入っていないものはオイルやら別のフォーミュラーが入っているものくらいで、単なるプラスチックワームは「安物」扱いの憂き目をみております。しかし、本当に塩は必要なんでしょうか。今回はワームに塩が入った経緯を私なりに紐解きます。

 

ゲーリーヤマモトの功罪

塩入りワームとして一時代を作ったのが「ゲーリーヤマモトセンコー(今でいうヤマセンコー)」です。猫も杓子もこれを投げ、大釣果をあげていた時代がありました。もちろんセンコーのほかにスーパーグラブなども塩入りでよく釣れたため、塩があると釣れるという認識が一層強まったように思います。

しかしこれは本当に塩の効果なんでしょうか。当時は時代の流れに乗っかって、50upをこのワームでボコボコあげてイイ気になっておりましたが、私はこのほかにストレートワームとしてスレンダーシャッドをよく使い、こちらもかなりの釣果がありました。スレンダーシャッドはウイキョウの香りがついておりますから、これも味や匂いの効果だ。ということもできるでしょうが、さらに私はスライダーワームというものも使っておりまして、こちらは無味無臭。これもバカスカ釣れました。ライトリグなんてカッコいい呼び方はせず、多くの釣り人が「セコ釣り」と嘲っていた時代の話です。

確かに味や匂いの効果は存在します。しかしそれが食性に訴えているから釣れるかどうかは魚に聞いてみないとわからないことです。通常の400倍の匂いがするから釣れるんでしょうか?臭すぎて敬遠されるということは考えられないでしょうか。塩が入っているから釣れるのでしょうか?血中に塩味があるから塩というけれど、ワームのように固体の塩がジャリジャリ入っていたらしょっぱすぎやしないか。この仮説も魚に聞いてみないとわからないことではありますが、バスアングラーは皆、塩に惹かれてセンコーを投げたんですね。

多くの人が投げれば、それだけ釣れる可能性も高まります。当たり前の話です。私が作ったオリジナルルアーは私しか持っていないので私しか釣れませんが、売れているルアーは投げる人が何千、何万倍も出てくるわけで、自然と釣れているルアーになっていきます。また、宣伝広告や釣具屋の戦略によって、売れているルアーを作為的に作り出し、結果釣れているルアーにするということも起こります。そして、塩入りワームには釣具屋側が作為的に勧めるだけの理由があったわけです。

 

塩入りワームを売りたいワケ

塩が入っているワームは弱い。ご存知でしたでしょうか。塩が入っているものしか知らない方も少なくないでしょうから、あえて触れておきますね。弱いということは、すぐに交換しなければいけない。交換すれば消費する。ましてや塩の入っていないプラスチックワームのようにライターで炙って修復なんてできない(塩が焦げたり、入れなおせないからと諦める人が多い)ものだから消費に拍車がかかる。

これで笑うのは誰か。当然、釣具屋です。スライダーワームなら3本釣れたところ、センコーはキャストしている間にフックの部分に穴が開き、ズレはじめ、魚を掛ける前に交換なんてこともあるわけで、売る側からすればこんなにありがたい話はありません。経営者とすれば当然、釣れようが釣れまいが塩入りを売ります。そのうち、みんなが買うから釣れているんだろうという機運が生まれ、誰もが投げるから(確率的に低くても)釣れるという状態になる。で、また売れる。このサイクルは塩に変わる大変革がこない限り止むことはないでしょう。いい金脈を見つけたものだと思います。

 

最後に

もしあなたが塩入りワームフリークなら、同じだけ塩の入っていないワームを投げてみてください。そのうえで塩が要るかどうか判断していただければいいことです。仮に塩入りを選ぶことになっても、自分で十分に調べ、考え、釣りを深化させて選んだわけですから、あなたの釣りは今までとは変わってくるはずです。

私個人は釣果の面ではなく、淡水域にいたずらに塩分を流布したり、すぐに壊れるワームは資源面でどうなのか、釣り人が壊れたワームを水域に残していくのではないかといった懸念からしっかりしたワームを使う傾向にあります。もっといえば、ソフトルアーは極力使わない方向でおります。これは個人の価値観ですので見習いなさいなどとはいいませんが、私の塩入りワームに懐疑的な姿勢の根幹にあるものですので、ここに付しておきます。

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