たいていのことは20時間で習得できる

四六版, 書評

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すぐにスキルを習得しなければならない状況はいくつになっても起こりえる。面倒だから、よくわからないからと放置してしまいがちだが、20時間でできるようになるといわれればどうか。少しはやる気になるのではなかろうか。

ここでいう「できる」とは、とりあえずスタートラインに立つという状態である。まさかとは思うが、20時間やればプロ野球選手になったり、大学に合格したりするような魔法はない。そんな期待はせぬように。

 

例えば、将棋で駒の動かし方と基本的なルール(禁じ手)くらいはわかる。といった程度である。「将棋指せる?」と聞かれたとき「(動かし方くらいは)わかる」といえるのと、「わかりません」では雲泥の差。しかし、指しこなせる人とぶつかれば当然、鎧袖一触。まるで相手にはならない。あくまでフルマラソンにエントリーし、スタートラインに立つだけ。規定時間内にゴールなんてできないし、五輪の選考にかかることなどありえない。その程度のスキルを20時間で取得し、「できない」から「できる」といおう。という本である。

 

できるようになるには、まずはじめるしかない。はじめるうえで大切なものはなにか。はじめるということである。まるで禅問答だが、はじめるうえで最も重要なことははじめること。これが準備できない方は『やれ! つべこべ言わずにやってみよう STOP TALKING START DONE(アルファポリス刊)』あたりを読んで追い込んでおくといいかもしれない。また、20時間〜を読んだあとに読んで、ロケットスタートのための点火剤にしてもいい。

 

はじめてみれば色々わかることがある。まず、どうすればいいかがわかる。次に、わからないことがわかる。自分がいかにマヌケかがわかる。こうして課題が押し寄せてきて自信を失うのだが、はじめなければそんなこともわからなかったのだから、はじめる前の自分は輪をかけたマヌケだということになる。マヌケからマトモに一歩前進だ。

 

本書では著者がやってみたいと思っていたことを、著者の20時間理論でどんどん解決していく。その実践主義が勇気を与えることもあれば、単なる紙の無駄だと感じることもあるだろう。そこは人それぞれだ。やりたいことがありすぎて困っている人も、やらなければならないことで困っている人も、どのみちはじめなければならないのであれば、20時間有効に使ってスキルを獲得する方法を学んでみるといい。読んでみれば本当につまらなく、くだらないことが書いてあると思うだろう。しかし、そんなことすら思いつかず、もしくは実践できない自分はどれほどつまらなく、価値がないかということだ。

 

斜に構えている時間が惜しい。20時間あればスキルは身につくのだから。

 

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