書評への考え方
当ブログの考える書評
書評とは、本の中身を列挙するものではないと考えます。もちろん、中身に一切触れないということではいけませんが、書評はその中身を読んで何を思い、どう感じ、どう活かすべきかを示すこと。これこそが書評であり、わずかでも中身を明かしてしまう以上なんらかの価値の付け足すことが読者としての義務であると考えます。そのために、私の書評は読中、読後に考えたこと、思いついたことが中心となります。本の内容が知りたいという方は、出版社のWEBページを訪問され、編集者が掲載した「本の柱」をお読みください。
編集の仕事を最前線で見た者としての矜持
書籍の通信販売サイトなどでは当たり前のように出版社の人間が高得点のレビューを掲載します。自作自演というやつです。最近では専門の業者まであり、発売と同時にレビュー欄が星5最高評価で埋め尽くされることも少なくありません。彼らはそれが仕事で、そうすることで売り上げが伸びてしまう現実があります。ましてやこれらの輩は本を買ってすらいない。出版関係者にレビュー専門業者、著者にその近親者……彼らは本を買わず、よく読むこともせず、売るためだけの戦略を執る。本はそんなものなのでしょうか。本というものはもっと高尚で、自由で、知の地平にあっては、著者の学歴、出自、出版する版元の大小、社会のしがらみなどもなく、そこに記された内容ですべてが決せられるべきだと考えます。
ですから、私は本を読むにあたり、買っていない(読んでいない)本や人からもらった本の書評はいたしません。どうしてもと思った場合は今までも、これからも、自分で買いなおして書評を書いてまいります。また、売らん哉な書評もいたしません。身銭を切ったからこそ、内容に不満があればそのまま書評にぶつけることができる。出版社やそこに商機を見い出した方々とは一線を画した書評の形を探ってまいります。


