テクニック

ルアーの着水音は小さければ小さいほどいい?

今でこそそんなことをしていると通報される時代になりましたが、線路に耳を当てると電車がきているかどうかわかる。目で見てもわからないことが、音として伝わってくることの証明として子どものころよく紹介されていました。目で見てもわからない、単に聞いていてもわからない。でも、線路に耳を当てると聞こえる。これは、空気と金属、気体と固体の密度の差があるため、音を伝えやすいんですね。

 

同様に液体も気体より音を伝えやすい性質を持ちます。水は空気の800倍の密度だと化学の時間に習ったりしますけれども、これだけ密度が詰まっていると、生じた音が遠くまで大音量で届くんですね。潜水艦がソナーを備え、戦車や戦闘機が備えないのは水中では音が本当に遠くまで届くからなんです。だから「大きな音を立ててはいけない」というのが定説です。これはもちろん、そのとおり。アルミボートなどで釣りをしていて、ペンチを船底に落っことす。ゴツンという音がした時点で周囲100mくらいの魚が散ってしまったり、ボウート上をのしのし歩く同船者のせいで魚がナーバスになるということは、経験上何度もあります。やっぱり音は釣りの敵であることは間違いないようです。

 

キャスティングはソフトプレゼンテーションで

これが原則、大前提だとして、必ずしもそうでなければならないということでもないというお話もしておきましょう。石を投げ込むような「ドッボーン」という音、硬いものや重いもの同士がぶつかる音、これらに共通するのは「低い音」です。この低い音を魚は嫌う傾向にあるようです。重たいものが飛び込んでくる音は大きな魚や鳥、硬いもの同士がぶつかるような音は水中では珍しいため警戒されるのかもしれません。そうであるならば、ラトルなどのような音が出る仕掛けやポッパーのようなルアーは釣れないことになります。しかし、そうともいいきれませんよね。これは珍しい音に興味を示す、うっとうしいと感じて追い払おうとする、普段より濁りが強い日が続いて見えにくくエサが長らく獲れていないといった諸要素がからんで、本来相手にすべきではない危ない「音」に反応することがあるからだと私は考えています。

 

ワンノッカーというパチンコ玉くらい大きなラトルが1個だけ入ったトップウォーターなんて、カツーン、カツーンと重たい音を出しますが、梅雨時の長雨で泥濁りが続き、久々に晴れて水質がよくなってきたときに投げるとラトルなしタイプとは比べものにならない釣果を出すことがあります。これは普段使っている目や鼻が使えないために、リスクがあっても音で獲物を探しているからだと考えられます。

 

以上のことから、強いアピールが必要な場合は、音の出るプレゼンテーションもアリだといえるのではないでしょうか。ドボン!ではなく、パシャ、ポチャといった音が、ストライクをつくる要素になるのです。なにがなんでも無音で!と神経質になり、ノーシンカーワームしか投げないというのでは釣りの幅も釣果も減ってしまいますから、ものは試しと色々挑戦することをおすすめします。

 

余談ですが、すでに述べましたとおり魚は重低音を嫌います。河川敷で夜明けを待つ車から夜通しズシンズシン音を出しているバサーを見かけますが、釣りにきたのか、ボウズになりにきたのか、そもそもうるさいからやめてくれと思うわけでして、バサーでしたらキャスティングポイントだけでなく、フィールドにもソフトプレゼンテーションしてもらえないものかと思う次第です。こちらはハードに攻めてもいいことはありませんよ。

スミス ワンノッカースプークXK9253 02

 

ハンクル HMKL K-0ポッパー

 

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