クランクベイト

子どもと釣りに行きたい方へ

「子どもや妻と釣りに行きたいのですが、なにかいいタックルはありませんか」30年は見てきましたが、まあ、ありません。これが結論。何がすごいって、釣り人口が減っている、これからはもっと顧客に寄り添った製品作りを!といっているのに、20年近くそのまんま。250cmもあるバスロッドをつくってよろこんでいるんだから、「口先だけ」なんです。釣具業界って。

子どもや奥さんを釣り好きにできれば、長期的な顧客として獲得できるわけですから、率先してそういった製品を出すべきだと「ず〜〜〜〜っと」いっているのですが、聞いてくれる会社はありません。私の会社で「顧客第一」と口にして、ここまで顧客無視、新規獲得に興味なしの姿勢を貫いていたら、担当部課長を平に落としてやるんですけどね。釣具屋さんは上から下までそれでいいと思っているんでしょうね。

あんまり愚痴を書いても仕方ないので、お子さんや女性にも扱える道具の話を。スピニングを使わせておけばいいんだよ!というのが伝統ですが、お父さんと同じのが使いたい!とかいわれて困るわけですよね。あなたばかりいい道具を使ってずるいわ!とかいわれるのもアレだって話でしょう?だから何かないかと聞いているのに、釣具屋はスピニングを勧めてきて埒が空かないんですよね。わかりますよ。小学生にも扱える、ベイトタックルが要るんですよね。

 

30年間無視され続ける子ども・女性市場

そんなこんなで今日まで無視されて、日本には5フィート以下の竿はほぼありませんが、一部存在することは存在します。それは、フローターロッド。国内ですとアブガルシアやメジャークラフトから出ています。海外だともっと短い4フィートなんてものもあります。4フィートクラスでも120〜140cmですから、子どもにとっては十分な長さなんですけどね。

 

フローターロッドを楽天で探す

こういったショートロッドはすぐに使わなくなるからもったいないという向きもあるでしょう。しかし、実際に釣りにハマれば、ショートにはショートの魅力があることに気づきます。はじめからロングロッドに走ると、ロングでなければダメだという固定観念に支配されてしまいますから、短くても釣れる、短いから釣れるという感覚を養っておくことは大切です。

なお、短い竿ですと、やはり飛びません。なので、嫌われたくなければスーパーロングロッドでバンバン飛ばしてヒンシュクを買うような真似はしませんよう。ご自身も6フィート未満のロッドを使ういい機会と思って、ショートロッドで釣りをされるのが一番だと思いますよ。

ちなみに、海外ではフックがプラグと一体化した子ども向けルアーのラインナップもあり、大手ルアーメーカーが子どもだましではない品質で作っていたりして、なにもかも遅れているなぁ、と思う次第です。ホントこのへん、どうにかなりませんか!

海外ルアーに強い方なら、見た瞬間に気づくスーパーメジャーなメーカーの子ども向けブランドがレーベルのマイクロシリーズ。ミノーやクローフィッシュなんて、大人が見ても野池や管理釣り場用に欲しくなるようなデザイン。POP-Rはやっぱりフェザーが欲しいかな……なんて思ったりしますけれども。フックはシングルのバーブレス。もしものときのためですね。

ピックアップ記事

  1. 不意のラインブレイクに備えよう!リールのドラグ設定について
  2. ストラクチャーとカバーの違い、勘違いについて
  3. 水系の保護と外来生物
  4. 生類憐れみの令と江戸の釣り
  5. スポーニングシーズンを避ける理由

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事




PAGE TOP