フィッシングコラム

フックは左右対称じゃないとダメ!

先日、トリプルフックとシングルフックの話題のときに話しましたが、フックは左右対称が当たり前。現在は左右非対称のフックはお目にかからなくなってきましたが、フックのバランスが悪いと、必ずルアーの動きに影響が出ます。一番多いのはクランクベイトとリップレスクランク(バイブレーションプラグ)です。

右に流れるなと思ってラインアイを調整したり、リップを削ってみたりして、まっすぐ泳がせるようにしたらば、フックを交換すると(同じメーカーの同じ番手のものなのに)、今度は左へ流れる。そんなことがかつては頻発していました。今もそういうメーカーがあるかもしれませんが、きれいな正三角形で並んでいるトリプルフックは案外作るのが難しいようです。

しかし、そこは日本の技術力。どうにかこうにか左右対称のフックを量産するようになり、フックは左右対称が当たり前になってきました。その当たり前のせいで、「ねじれたフック」というものが普及しなかったともいえます。日本人は性能より形のいいものを好むので、思いついていたとしても市場で評価はされないのですけれども。エクスカリバーのTX3はアメリカの製品ですからね。そんなのどうでもいいわけです。

画像の通り、ボーマーのロングAなどはすでにTX3標準採用の製品が多数出ています。ここまで読んで、原点に立ち返りますが、左右対称じゃないとルアーの動きがおかしくなるんでしたよね。アメリカのルアーは変なフックをつけているから動きが悪いのか、というと、そうではありません。もちろん、日本製品と違って個体差はあります。雑にパートのおばちゃんが作るので、そこは仕方ない(だって5ドルとかだもん)。ただ、自分で簡単に調整できます。素人がいじくっても動きが壊滅的にならないように設計されている。だから、フックが少々ヨレていたって、ちゃんと動くんです。

日本のルアーの中には、フックのサイズを少し変えるだけで動かなくなるものが結構あります。ヘドンのザラなんて、フックがなくても動くのに。そういった寛容さ、懐の深さがどういうわけかアメリカのルアーにはあるので、こんな変り種のフックをつけてもちゃんと売れるんですね。プロ仕様!とか、完璧なバランス!とかいって売っている日本のルアーは、いじったら死んじゃうよ!という意味かもしれないというのは、なんだか技術大国としては悔しい気がしませんか?

 

 

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