フィッシングコラム

夏のバス釣りは地力がつかない

夏のバスゲームはとにかく地力がつかない残念なシーズンです。タフコンディションになればなるほど、魚が集まる場所が限定されますので一見して戦略性があるように思えるのですが、この魚が集まる場所というのがアングラーの目に見えてしまう。ストラクチャーでもカバーでも、わかりやすいものに魚がついてしまうため、その辺を適当に撃っているだけでポツポツと釣れてしまうのです。確かに「釣れればいい」でバスフィッシングをしている方にとってはありがたいことなのでしょうが、サイズや釣り方にこだわっている方にとってはいただけない。

 

加えて、この釣れるポイントもすぐにスレてしまう。セオリー通りの釣りをしても先行者がいるだけでおしまいということもあり、セオリーを外した釣り方や、セオリーの効果に疑問を抱き、釣りのフォームを崩してしまいがちなシーズンでもあります。さらに悪いことに、このセオリーを外した状態でも運さえよければポツポツと釣れてしまい、ますますドツボということも起こりうる。これは、ひとつのカバーを複数の魚が共有することで、時間をおいてやれば別の魚がつくことがあるため。奇抜なことをしなくても釣れたはずの魚を、自分のテクニックで釣ったと考えはじめると、見事なまでに本質を見失ってしまいます。

 

夏のバスゲームで腕を磨くために

もし夏の間も技術を磨き、研鑽を積みたいと考えられるなら、目に見えないストラクチャーの釣りを学ぶことです。オーバーハングのようなカバーは一切無視。シャローフラットのような目に見えるストラクチャーも極力相手にしないようにするのです。攻めるべきは、水中の変化。ドロップオフや旧河道といった固定の変化を狙う。流れ込みのような目に見えるストラクチャーを直接叩くのではなく、そこが餌場ないしは休憩ポイントであると仮定して、そこに至るまでの魚道を自身で見つけ出す練習をするわけです。

 

これはハッキリいって難しい釣りになります。バスボートで魚探を見ていればどうということもないものですが、オカッパリで手探りで釣りを展開する場合、相当な労力が必要となります。しかし、効率的に魚道を見つける技術を鍛えれば、地力の差が明確につきます。目に見えない世界を相手にできるアングラーは数パーセントしかおりませんから、必ずやあなたの釣りは頭一つ飛び抜ける形になるでしょう。

 

圧倒的大多数が攻める目に見えるカバー、ストラクチャーにいたるまでの魚を独り占めできるとすればどうなるか。いうまでもありませんね。周囲はなぜあなただけ釣れているのかわかりません。何もないような場所に投げているのに、ひとりだけ釣れる。あなたがいなくなった後、あなたの真似をしてポイントに入る人がいても、同じようには釣れません。釣りの理論、マジックでいうところのタネを知らないわけですから、めくらめっぽうキャストしても魚がスレるか活性があがるだけ。後日同じように同じポイントに出かけていって、またひとり釣り倒してやればいい。アメリカのバスプロなどはプラクティスの日にいかにこういったポイントを見つけられるかを追求します。なにもないだだっ広い湖の中心で、一日中キャロライナリグを投げている。傍から見ればカバーゲーム、ストラクチャーゲームというバス釣りのセオリーも知らぬただのバカですが、さにあらず。彼らこそ真に釣れるアングラーなわけです。簡単な釣りに逃げるのはすぐにでもできますが、敢えて難しい釣りに挑み、自身の腕を磨くことはハイシーズンでなければできません。いつも釣れないと悩んでいる方にこそ、楽な釣りという保険を残せるこの時期、難しい釣りを実践していただきたいと思います。

 

 ミドルレンジを丹念に攻め、地形を把握するのに使いたいアイテムです。基本的にクランクで手返しよくアタリをつけて、テキサスリグを送り込むことが多いの ですが、最近ではヘビーキャロライナリグですべてこなす場合もあります。ただ、やはりはじめは基本に忠実に地形を把握、次により詳細に把握し、最後に魚に アプローチという手順を踏んだ方が自身の成長には役立つでしょう。

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