釣りよもやま

イカは釣るより食う方を重視せよ

イカを釣ることは、食うことであるのが望ましい

 

イカ釣りとなると、やはりその釣り方よりも食い方の方を重視したい。その昔、『美味しんぼ』のアニメでイカの沖漬けというものが美味い!ということになって、試してみたいと思っていた。ただ、実際に沖で漬けるなら瓶、醤油、塩、酒……ではダメなのだ。丈夫で厚手のビニール袋があるといい。考えてみれば当たり前で、イカ一杯を漬けるための瓶となると、かなり大きい。それを満たすための醤油、酒、塩に、みりんだなんだとなると、塩辛ひとつにとてつもない出費になる。そこで釣ったイカを一度気絶させて、ビニール袋に放り込み、漬けダレを流し込んでしまう。これでタレが少量でも十分浸かる。イカが暴れて袋が破れることも考えて、瓶に入れるなり、クーラーボックスに放り込むなりするといい。

 

気をつけねばならないイカとアニサキス

 

ただ、沖漬けをやる場合、寄生虫の代表格であるアニサキスには要注意だ。捌かないので気づきにくいし、漬けてしまってからではもう遅い。一体どうやればいいものかと思案して、仕方がないのでビニール袋ごと漬けるついでに1晩冷凍することに。活イカの感覚は薄れてしまうものの、もとより漬けてしまうのだからと自分を納得させ、さすがオレは賢い、瓶で漬ければ直接冷凍は破損の恐れがあってできないもんな。などと自画自賛していたところ、北海道では古くから、こういう調理法があるとか。しかも、凍ったままのイカを食べるというのだ。ゲテモノマニアも裾を掴んで逃げ出しかねない、イカアイスの登場ある。ルイペ(ルイベ)と呼ばれるアイヌ料理だそうだが、考えてもみれば、アイヌの郷土料理にはサケを採ってから雪の上に打ち捨てて、凍らせることで水分を抜き、味を濃くするというものがある。あまり放っておくとクマがくるなどといわれたことを思い出す。これがルイペなのだそう。

なお、ルイペでも沖漬けでも、冷凍の際には業務用の冷凍庫が望ましい。ネギトロはマイナス40度で凍らせておくことで風味が悪くならないというので、中古品を譲り受けてなんとなくそうしていたが、一般的な家庭用冷蔵庫ではマイナス10度までしか冷えないため、アニサキスもサナダムシもほぼ死なないという。だとすると、ラッキーとしかいいようがない。

(こんなのを車庫に置くと家族に白い目で見られかねないが、イカのためだ)

 

年に数度訪れるイカの季節。寄生虫に怯えながら、ついつい手を伸ばしてしまうのは、食欲の権化だからか。最近、ちゃんぽんに酢漬けにしたあとの大ぶりの焼きイカを入れるのがたまらなく好きなのだった。

 

 

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