テクニック

マシンガンキャストって何? -バンクバーナードメソッドの真価-

「マシンガンキャストのやり方を教えてください」というご質問を受けましたので、回答差し上げます。特別何かをするというわけではありません。単純にたくさん投げるというだけの話です。とまあ、こんな感じで終わっては味気ないですし、子どもたちに夢も希望も与えませんので、テクニックを語るフリをした昔話でもしましょうか。

マシンガンキャストのやり方とは

マシンガンキャストはボートの釣りで行うのが基本となります。オカッパリからでも構いませんが、ストラクチャーやカバーがマシンガンキャストを行うほど存在する場所は限られていると思いますので、ボートが基本です。私の場合、マシンガンキャストではルアーを巻き取ったら、ロッドを持ち換えることなくバックハンドのスパイラルキャスト(スナップキャスト)で投げ込みます。マシンガンキャストのためには左巻きだぜ!なんて記事も見ますが、魚のアタリはリールでとるもので、なおかつアクションもリールとロッドでつけるもの。それだけ繊細な動きを利き手ではない方で行えるのであれば、近距離のキャストくらい難なく行えるはずです。専用タックルなど不要でしょう。ましてやアシ際にスピナーベイトをひたすら打ち込む、ラバージグを落としては巻き取るを繰り返すなら、利き手の方が疲れません。10や20のキャストではなく、ここからあそこまで50cm間隔で全部撃つというのがマシンガンキャストなわけでして、やはり無理のない方で行うことを推奨いたします(場合によっては利き手でキャストするのもいいでしょう)。そのためにはやはりショートロッドが必要不可欠。もう20年近く訴えておりますが、まるで浸透しないのが悲しいショートロッド。一度お使いいただければ、釣りの世界観がまるで異なることに気づかれるはずです。特にこの釣りでは6.5フィート以上のロッドなんてダルくて使ってられませんから。

 

マシンガンキャストではこの釣りの真価はつかめない

マシンガンキャストで通ってしまっていますが、本来このテクニックは「バンクバーナードメソッド」といいます。直訳すれば、「岸を燃やす方法」です。エレキ付きのボートが主流になり、小移動しながらの効率的な釣りという「従来のボートでは行えなかった釣法」が可能となったため、自然と編み出されたテクニックといえます。エレキを高速で流しながら、撃てる限り岸を撃つ。ポイントを選ぶ暇もなく、ひたすらに短い間隔でドンドン撃っていく。これがバンクバーナードメソッド。魚の居場所が絞りきれない大場所や、付き合ってくれる魚を探すゲームスタート時、低活性時に行われるものなのですが、完全に死語になっているあたり、お察しの通り日本では一度消え去ったメソッドなのです。

単なる数撃ちゃ当たる戦法のマシンガンキャストとまったくイコールにはならないのですが、日本の釣りは待ちの釣りで、一場所で時間をかけることが「偉い」と考えられがちなだけに、マシンガンキャストでも「移動」する分にはいいことなのだろうと思います。とっとと移動して行った人をせせら笑っているアングラーの話を耳にするのですが、移動した人があなたのそばにくるまでの釣果も、去って行った後の釣果も知らないわけでしょう。なのに「辛抱が足りない」などとあざ笑う。論理的な釣りができていない証拠なのではないかと思ったりするわけです。

 

バンクバーナードメソッドの真価

バンクバーナードメソッドの真価は、とにかくすばやいパターン化が可能だということです。もちろんじっくり粘らなければ釣れない日もありましょう。しかし、様々な場所を流しながら叩いていくうちに、不意に1本、2本と魚が掛かれば、即座にその日の釣りの方向性を判断できるわけです。こういうポイントでこうして釣れたから、同じようなポイントを探して、そこに時間をかけてみよう。といった具合に戦略が立てられる。これがあるのとないのとではまるで違ってきます。本やテレビで釣れたという場所や、それにそっくりな場所を探して、日がな一日なーんにも考えずマシンガンキャストをしているのとは雲泥の差です。

マシンガンキャストを覚えるなら、一歩進んでバンクバーナードメソッドを。更に進んでロジカルなゲームの組み立てを覚えていただきたいと思います。

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 5フィート10インチというショートロッドは、セミダブルハンドルに設計されており、一般的な体格の男性にとってシングルハンドキャストは少し厳しい設計といえるかもしれません(女性や学生なら尚更です)。しかし、このグリップ長を活かし、グリップエンドを肘の内側に当ててバックハンドでキャストをすることで、バンクバーナードメソッドの手返しのよさを実現している部分もあり、ショートレンジの手返しを考えた場合、ベストなアイテムです。

また、ブーヤーのシングルコロラドスピナーベイトをチョイスしているのは、アシ際などに縦方向で落とし込む釣りが増えるバンクバーナードメソッドにおいて、ヘリコプターアクションが行えるためです。また、バジング、ボトムバンピングなどのアクションも行えるうえ、ダブルのブレードよりも手元にブレードの回転が伝わりやすく、エレキで流して行く作業等で注意力が削がれる場面でも不利にならないのが利点です。

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