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水中で見えないライン、見えにくいラインの話

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赤いラインをぜひ作っていただきたい

赤という色は不思議なもので、暗いところに行くと、黒よりも黒く見えるのです。なかなか環境がないでしょうが、新月の夜、曇り空で星も見えない夜などに、周辺に光源がない場所で白いボードと黒いボード、赤いボードの3つを持って立っていると、赤いボードが一番深みのある黒に見えます。また、水中ではよりこの傾向が強いようで、水深10ftあたりから明らかに赤いものが黒に見えます。これは、赤の波長が特に水中で見えにくくなる特性があるためです。

 

ちょっと釣りから離れますが、本などの印刷物で、もっと高級感のある黒、ツヤのある漆のような黒の中の黒を出したいと思ったら、黒のインクに赤のインクを20〜40%足します。印刷に詳しい方には、K100、M40といえば伝わります。赤は黒をより黒くする力を持つおもしろい色なのです。では、K100のM40でラインを作ればいいんじゃないか?という話になるのですが、黒のラインは空中で見にくい。反射もしないために扱いが難しいのです。高視認性の黒というものもできるのかもしれませんけれども、私が考えている範囲では黒ベースに赤というラインは難しい。そうであるならば、視認性も確保でき、かつ水中でも見えにくくなるであろう純粋な赤系統のラインの方がいいだろうということです。

 

できるものなら、私が監修したいくらいです。ただ、赤は耐光性が乏しいんですね。皆さんも道路に立っている看板の、赤文字だけ退色して消えているのを見たことがあると思います。印刷物では、赤を使う場合、わかっている編集者は「耐光インク」という特別なインクを使います。日に当たると色があせてみすぼらしくなり、本屋さんで手にとってもらえなくなるからです。ですので、ラインカラーに耐光インクを使うか、それが難しいなら黒か紺をわずかに足す、というのでも構いませんので、赤いラインを作っていただきたい。ああ、書けば書くほど監修というか製造に参加したくなりますね、これ。

 

赤以外のラインカラーについて

水中の色についてはダイビングをする人なら誰でも知っていることかもしれませんが、釣り人は魚を見るのではなく釣るのが趣味ですから、案外知らないものです。ちなみに一番波長が長いのは青ですが、青は周囲の色に同化し人の目には見えにくい(バスなどの魚はそうとは限らない)ため、空中でも水中でもあまり使いやすいとはいえません。となると、一番見えやすそうなのは白ですが、完全な白は水中で青の波長にやられて青くなります。別に水中で見えて欲しいわけではないので、私が白を使うことは稀です。空中でも空の色と同化して見にくいですからね。ただ、クリア(透明)は日中乱反射して予想とは逆に空中で見やすいので使うことはありますよ。私が蛍光イエローやオレンジを使うのも、空中で見やすいから。ワームやミノーのキル中のアタリがラインに出ることは多々あります。私にとって、見やすさこそ強さと並んで重視されるべき要素なのです。魚に見えにくいというのは、3位以下の要素でしかありません。でも、見えないならそれに越したことはないですから、赤のラインもあって欲しいという話なんです。

 

皆さんも強さや価格だけでなく、ライン選びで視認性を追求してみてはいかがでしょうか。また、赤いラインはなかなかおもしろそうだという方、赤いライン製品化の機運を高めてやってください。加えまして釣具メーカーにコネがある方、ご連絡お待ちしております。ホントに。

 

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アイキャッチの画像は、バークレー社のプロスペッククロームのオレンジです。国内では流通しているのを見たことがございません。アメリカではよくあるラインなんですけどね。ストーレン、バークレー、ハイシーズ、サフィックス(sufix)、シルバースレッド(エクスキャリバー)あたりが私の基本で、国産ではアプロードやユニチカを使っています。海外なら4000円前後で1kmくらい買えるのですが、いつまで経っても国内に入ってこない&普及しません。私が輸入代行、販売した方がいいんですかねえ。どうでしょう。

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