私はディープエリアや地形がわからない場所で情報収集のためにキャロライナリグをよく使うのですが、そんなときにバスが当たってものせきれないということがよくあります。特にビッグワームの場合に顕著で、多くの方は飲ませようとしてワームのサイズを下げるわけですが、これはドツボにはまります。
どういうことかといいますと、しっかり食わないということは活性が低い。または、エサどころか外敵ですらなく、ゴミだと認識している可能性もある。スポーニングの時期に顕著ですが、自分の範囲内にあって欲しくないものをそっと持ち出して捨てるという行動をとることがあるんですね。外敵でもゴミでも、そんな低活性時の「大きな邪魔者でないなら無視」というトレンドにあっては、ワームサイズを下げるとバスに一切相手をしてもらえなくなるんです。ですから、ワームサイズを下げるはサーチルアーとしての意味を失いかねず、愚策といえるのです。
ドゥーナッシングリグの使いどき
活性が悪くしっかり食わないときに、マス針が露出しているドゥーナッシングリグは便利です。また、このリグであれば、湖底に藻が生えていて、そのまま引いてくるとワームが藻に絡むという状況でも、藻のベッドの上にそっと乗せることができるので、根掛かりやワームに気づいてもらえないという状況が減ります。
なお、マス針はバーブレスのものを使うといいでしょう。管理釣り場用に出ているマス用プラグ針の小さな番手やワーム針を使うと、あまりワームを傷つけずに何度も使用できて助かることがあります。また、4インチクラスのワームで2本、6インチ以上は形状によって2〜3本使うのがポイントです。
ドゥーナッシングリグは40年くらい前からあるリグで、アメリカでは特に珍しいものでもない(ただし、古いリグなので忘れられがち)のですが、古かろうとなんだろうと、日本人が使ってないなら日本では最新理論です。ウィードベッドを手返しよく攻めたいときにぜひお使いください。
![]() カルティバ/Cultiva SBL-55M シングル55バーブレス ミノー用 #8 |
この記事へのコメントはありません。