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釣れないときに陥る思考パターンとは

いまでこそやっておりませんが、以前私はフィッシングガイドをやっていた時期があります。ポイントはここで、このルアーをこうやって投げて……というやつですね。こういう仕事をしていると、とにかく結果が欲しいからガイドを雇う人が多いことに気づくわけです。多少なりとも費用を払い(ほとんどボート代だけど)、釣りに同行させているのだから、プロのお前が俺に釣らせろと。

 

このときダメなガイドは、お客さんに丁寧に教えて自分では釣らないようにする。お客さんをたくさん釣らせて、いい気分にさせるのが「接待」だと思っている。これが大間違いで、フィールドの活性がよく、ポイントやパターンの選択に成功していればそれでもいいけれども、釣れない日に当たったら目も当てられない。また、接待するとお客さんの気分はよくなるけれど、せいぜい「あのガイドは俺より下手だよ」なんていわれるのがオチ。一方で私はバンバン釣って見せます。渋い状況になればなるほど、知識を総動員して自分で釣る。

 

魚(バス)が釣れない思考の方程式

釣れないときの思考にはほぼ全員に当てはまる一定の方程式があって、それに則って誰もがさらに釣れない道へ歩み出します。ですので私は身をもって真逆を行き、「釣れますよ」と示すんです。例えば、釣れない状況で巻き物を投げているなら、まず間違いなく巻くペースが速い。結果、魚がいるレンジを叩けない、魚が追えていない。ワームを投げているなら、こちらもアクションが早い。もしくはワームサイズが小さい。4インチじゃなく6インチを投げるように仕向けないといけません。ガイドは端々で「俺様は釣れるけど、あんた釣れないね」というプレッシャーをかけ、最終的に本人が自分で納得し、釣り方、思考を変えてもらわないことにはガイドともども共倒れになりがちです。いいですか、口で説得しちゃダメですよ。目で見せて、納得してもらうんです。強制と選択では、その後の展開も心理的にも全然違いますから。

 

目で見て、自分で納得すれば、ガイドがやっている釣りを信用する。同じことさえできれば自分だって釣れると思い込む。これが大切で、自身がない釣り人や迷いがある釣り人は、すぐにルアーが悪い、場所が悪いと「ダメな理由探し」が念頭にきて釣りに集中できません。ダメかもしれないと思って投げるルアーは、すでに述べたように巻くスピードが速くなり、あれでもないこれでもないと取っ替え引っ替えし、最終的にはパターンも理論も信念もなく、雑誌に載ってたから、昔釣れたからみたいな理由でルアーを選ぶんですね。トーナメンターにすら起こることですから、我々趣味人に迷わないメンタルと確固たる理論を持てというのも厳しい話なのですが、根無し草であたふたして1日終わるのと、たとえ釣れなくてもガイドプロが「これなら絶対だ!」とお墨付きを与えてくれたルアーを投げて終わるのとでは、納竿後の満足度がまるで違うはずです。だとすれば、ガイドを雇わないときも確固たるものを持って1日投げ終えた方が精神衛生上も釣果上もいいわけでして、(なんとなく眉唾な気がしながらも)メンタルの大切さを感じることと思います。

 

完全な余談としてガイドの話になりますが、ガイドが船の舳先に立ってちゃダメです。先に叩いた方が釣れるとお客さんが思っていますから、カッコつけてフットコントローラーを踏んで見せてもなにひとついいことはありません。船尾に座って船外機を直接操作し、客の後を叩いて釣って見せてあげてください。これで客も文句をいいません。腕に差があるんですよ、釣れないんだったら話を聞いた方がいいかもしれませんよ、と口でいわずに態度で示すことです。

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コメント

    • 烏帽子鳥
    • 2017年 9月 06日

    大きいワームを投げろとは言いますが自分はロングワームで釣ったことがありません

    • ワームサイズを落として釣れるのは、活性のいいとき、魚のサイズが小さいときです。
      というのもエサ釣り同様にエサの大きさ、多さが魚を集める力を決めるからです。

      また、サイズを下げれば下げるほど、邪魔者として認識されにくくなります。
      食べられそうだと思って口にしても、敵だと思って噛み付いてもバスは釣れるわけですから、
      わざわざ後者のストライクを捨てるのはもったいないことです。
      エサだと思って食べる以外の釣り方はしたくないというのであれば止めませんが、
      エサと勘違いしたかどうかはバスに聞いてみないとわからないことですけれども。

      そういった理由で、特に理由がないならば大きい方、4インチより6インチといわれる(私がいう)わけです。

        • 烏帽子鳥
        • 2017年 9月 09日

        詳しい説明ありがとうございます

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