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キャロライナリグに太いラインを使う理由

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キャロライナリグは必ず太いラインを使いましょう。というのは、根ズレによってラインが痛みやすい、シンカーのせいで痛みやすいといった理由だけではありません。どんなに説明してもなかなか理解が広まらない、ラインの本当の強さのお話をしたいと思います。

 

なぜキャロライナリグに太いラインを使うのか

もう耳にタコだという方もおられるでしょうが、ラインの強度は直線強度で考えてはいけません。日本のラインはここまで引っ張ったら切れますという直線強度で表示されています。一方、アメリカのラインは何かに結んで引っ張り、抜け切れるか破断したときの強度を基準にします。ラインが切れる場合、一番多いのは結び目から破断、もしくは抜けて切れるわけですから、結び目の結束強度で強さを表示するというのは合理的で訴訟大国のアメリカらしい発想です。だからこそ、アメリカのラインは日本のラインより太い。それも、同じポンド表示なら3割以上太いのです。それじゃあ太すぎる? そんなことはありません。結束部は直線強度より約3割劣ります。ですので、3割以上太くしておくとちょうどいいのです。

 

いまここでキャロライナリグについて考えてみましょう。キャロライナリグは、シンカーの後ろにスイベルなどを噛ませて、ワームとの距離をとるリグです。ということは、結び目がワームフックのほかにスイベルに2箇所。合計3箇所できることになります。3つとも完璧にラインを結べていればいいのですが、一般の釣り人が結ぶと、大体直線強度の6割程度が関の山になります。通常、シンカーの直後、1つめのスイベルの部分が抜けることが多いのですが、それとは別に、1箇所でも特に弱い部分があればそこから抜け切れてしまいます。仮に8ポンドや12ポンドのラインでキャロライナリグを作ったとして、結束強度が5割の箇所があれば、計算上4ポンドや6ポンドの衝撃に耐えられない可能性が出てくるのです。ドラグ性能のいいスピニングならいざしらず、しっかり締め込んだベイトでこれをやると、ロッドパワーもあわさって「バチン」といってしまうわけです。

 

ラインブレイクは男の勲章などといっている大馬鹿者がいますが、魚の口にルアーとラインを残していいことなどありません。ましてや切れるとわかっていて、なおかつ技術が未熟でやらかすなどもってのほかです。20年以上釣りをやっている私ですら20ポンド以下のラインを使わないのですから、妙な気といいますか、無駄な気は起こさないことです。キャロライナリグをつくる場合は、必ず20ポンド以上。できることなら25ポンドラインを使いましょう。いえ、魚や環境のためにも使ってください。私から重ねてお願い申し上げます。

 

ユニチカのシルバースレッドシリーズなどは30ポンドクラスまで対応しています。

 

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