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50アップが釣れない人に贈る釣りと成長のはなし

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私は運よく西日本に生まれましたので、比較的サイズのいい魚(ブラックバス)を相手にすることが多いという事情もありますが、何年もやっているのに50アップが釣れないという人は、何かが足りていない証拠だと思います。

 

50cmの壁を越えるには

その昔、今よりずっと50アップが釣りやすかったころ、50が釣れない人を冴えない君や釣れない君と呼んだ時代がありました。今となっては、そんなことをいったらイジメだなんだと大問題でしょうが、当時は50が釣れない奴と釣りに行くと運が落ちるなどといって、釣れないグループは釣れないグループだけで釣行する、ということがありました。それをそばから見ていると、やっぱり釣るグループはいいサイズを釣り、釣れないグループはてんで釣れないのです。これはもう、迷信でもなんでもない。理由があるはずだ。そう考えた幼い私は、その理由を見つけることに打ち込みました。

 

バスの場合、50cmを超えるのは8年以上かかり、60を超えるには十数年かかるといわれます。つまり彼らはそれだけ天性の才能と運、そして知識があるスーパーエリートだということです。うかつなことをしていれば他の魚に食べられたり、エサが取れない、病気にかかる、そして我々に釣られてしまいます。しかし、スーパーエリートはそうはならない。40cmくらいまではちょこちょこ釣れるのに50が釣れないというのは、スーパーエリートな魚の能力に釣り人が対応できていないと考えるべきです。

 

この壁を運の力に頼らず自力で超えると、今度はその考え方、テクニックを基準にすればいいので、条件さえ揃えばしっかり釣ることができるようになるのです。サイズの壁は様々で、40の壁、50の壁、60の壁があります。この話をしても、多くの場合「オカルト」だと一蹴されてしまうのですが、そんなことがありません。あなたが40の壁を越えられないのだとしたら、それはポイントの選び方に問題がある場合が多いのです。大きいサイズがいるポイントを狙えない、見つけられなければ、当然いいサイズは釣れません。迷信でもなんでもないわけです。

 

私は58cmまでは釣れるのに、どうしても60cmを越えられない時期がありました。もちろん60ともなると絶対数が少ないのでコンスタントに釣れるようなことはありませんが、この壁を越えたとき、50cmクラスが今までよりずっと楽に、それ以下のサイズもより簡単に、さらに魚を探すサーチの確度もグッと高まりました。これはやはり、魚への理解が進んだことにあると思います。

 

成長の種類をしっかりと意識する

自力で壁を越えるというのは縦方向の成長ですが、壁を越えたら次の壁を越えるために横方向の成長が大切になってきます。この成長の種類について認識している人間はごくごく少数です。大きい魚をただ釣りたい、自慢したいというのでは、やる気は出ても確かな成長は得られません。壁を越えた瞬間というのは、まだまだ実力としては未熟で、進んだ次のステージの中では最下位の立場です。そこで妙に慢心したり驕ったりすることなく、そのステージでしっかりと力をつけることが、次へのステージへの大切な準備になるのです。

 

たとえば、ある条件下であなたの釣りがしっかりとはまって、50アップを手にしたとします。壁を越え、ステージは進みました。でも、今のままでは同じ条件がこないことには釣れないわけです。そこで、次にすべきは違う条件でも50アップを手にする方法を考え、習得することになるのです。50を釣ったから、次が55と考えてはいけません。安易にサイズを求めると、コンスタントに釣ることのできない、ボウズが当たり前の中身が空っぽの釣り人になります。壁を越えたら、その壁に再度追い回されることのないように、しっかりと学び、準備します。すると、どういう状況だといいサイズの魚が釣れるかが明確にわかるようになります。そのなかで特にいいサイズの魚が釣れる条件というものを見つけることができれば、次の壁は自然と越えられるようになるものです。

 

自分の能力、努力に応えてくれるのですから、釣りとはおもしろく、がんばりがいがある趣味です。ただ漫然と、大きいの釣れてくれ、数が釣れてくれと願うだけでは進歩は微々たるもの。面倒でも、手間を惜しまなかった人間に、自然は応えてくれるのです。当サイトをお読みになられている方は耳にタコでしょうが、ルアーゲームは人間の知恵、人間の証明を求める遊びです。頭を使ってこそ、なのです。

 

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