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スポーニング期のバスゲームについて

基本的に私はベッドを狙ってのサイトフィッシングは行いません。また、この時期、シャローを適当に撃っていくという釣りもいたしません。思わぬところでスポーニング中の魚をあげてしまう可能性があるためです。では、この時期どうしても釣らなければならなくなったらば、どうするのか。スポーンに入らない個体、スポーンを終えて食いが戻ってきた個体だけ相手をします。

スポーニング中の個体を見つけたら

春先、スポーニング中の個体やプリスポーンの個体を見つけたらどうするかですが、当然その場を離れます。ただし、何もせずに退散するのではなく、周囲の状況を目に焼きつける。どういう状況でベッドをつくっているのか、そこをベッドにした理由はなにか。オスバスの大きさは十分かといった情報収集を行うわけです。特に、ベッドを作っているのを近くのストラクチャーやカバーからメスバスが見ている(待っている)状況で、その個体が大きければ、そのポイントは一等地ということになります。一等地に近い条件の場所は当然叩かないようにしますが、いくつかまわってみて、よく似た条件のポイントにベッドがあるようなら、さらにその水系のバスがどういう条件でスポーニングをするのか絞れます。ベッドを直撃しないための対策であると同時に、スポーニングに適した一等地は、外敵に襲われにくく、水や日の入り方がよく、「ディープとの連絡がいい」ポイントです。そこから少し離れた場所に、プリスポーンやポストスポーンの魚が溜まるポイントがあり、そこから少し離れると、好条件のディープがある可能性が高い。春は溜まりポイントまでは避け、ディープ探しに徹するわけです。そうすれば、真夏、真冬にいい釣りができる可能性が高まります。ですので、春先にサイトフィッシングなんてしなくても、釣りは成立させられます。実力というものは、通常人が考えないようなことを丁寧に突き詰めていくことで高まっていくのです。

 

無関係・アフターの魚を探す

すべての魚がスポーニングに入れるわけではありません。一等地を構えられなければ諦める魚や、追い出された魚はフラフラと餌を探しながら春を過ごします。この無関係の魚が取れればベスト。次に大場所でよくある展開ですが、すでにスポーニングが終わっているポイントのディープを狙う。これでアフターの魚または一度産卵して、もう一度産卵しようかなと体力回復に努めているメスを釣ることを考える。できれば二回、三回とスポーニングできる優秀なメスを釣るのは避けたいところですが、ミドルを叩くとたまにポロポロと卵を出しながらあがってくるメスバスがかかってしまう。確実な回避方法があるなら是非とも知りたいところですが、とにもかくにも、ベッドを叩くよりリスクは大幅に減じます。

こういうスポーニング期間中にその周辺部でかかる個体はやたら大きいか、小さいかのどちらか。体にスポーニングの痕がないか、他の魚にいじめられた形跡はないかなども確認しつつ、ミドルのベッドを叩いたようならすぐさま移動。情報収集に努めながら、無関係な魚とやりあうゲームの構築を目指してください。はっきり申し上げますが、冬場の釣りより難しいです。魚が動くうえに、動いたところを探して釣ればいいというものでもありませんから。ベイトや水質、地形ではなく、ゼロから情報収集し、対症療法的にやっていく。この手探りゲームに勝てるようになれば、バスゲームの真髄をのぞいたといえるでしょう。春のスポーニング外しは私もまだまだわからないことだらけの分野です。

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